クリックしても何も起きない
PDFフォームに入力できない?それでも記入できます
名前を書く欄をクリックしたのに、何も起きない。カーソルも、入力枠も、ハイライトも出てこない。パソコンのせいでも、操作のせいでもありません。このフォームを作った人が、フォームフィールド(入力欄)のないフラットなページとして保存したので、クリックして入力できる場所がそもそもないのです。それでも、記入はできます。
- PDFフォームに入力できない4つの原因と、10秒でできるそれぞれの見分け方。
- 印刷された罫線の上に文字を打ち、印刷されたチェック欄をクリックするだけ。チェックマークは枠にぴったり収まります。
- 編集は無料。ダウンロードには無料アカウントと有料プランが必要で、最初の1週間は£0.99です。
ここにPDFをドラッグ&ドロップ
プライバシー保護:ブラウザ上で処理されます
お手元のファイルで使えますか?
| お手元のファイル | ここで使える? | どうなるか |
|---|---|---|
| 欄をクリックするとカーソルが入るフォーム | 対象外 | それならフィールドは本物で、きちんと機能しています。このページで扱う問題には当たりません。Tabキーで欄を移動しながら入力してください。 PDFフォームに入力 |
| フラットなフォーム(印刷された罫線と空のチェック欄があるだけで、どこもクリックできない) | 使えます | いちばんよくあるケースで、このページはまさにそのためのものです。罫線の上に文字を打ち、チェック欄をクリックして、そのまま返送できます。 |
| 紙のフォームをスキャンしたもの、またはスマートフォンで撮った写真 | ひと手間で使えます | この時点では、印刷された見出しも含めて、ページ上のどこにもテキストがありません。先にOCR(文字認識)を実行してから、その上に入力してください。 スキャンしたPDFを編集 |
| タイトルバーに「(保護)」と表示されるのに、パスワードなしで開けるフォーム | 使えます | 権限の設定は、従うかどうかをPDFビューアーの側が決めているもので、ページにかかった鍵ではありません。ここでは開けます。 |
| 表示する前にパスワードを求められるフォーム | ひと手間で使えます | エディターはパスワードのエラーで止まり、ページまでたどり着けません。先に暗号化を解除する必要があります。 PDFパスワード解除 |
| すでに誰かが署名していて、フィールドがなくなっているフォーム | 使えます | 署名したときに、フィールドがページにフラット化されています。残っている空欄に入力し、署名済みの文言には手を加えないでください。 |
手順
- 1
フォームを開いて、どのタイプかを確かめる
PDFをドロップします。入力できるテキストフィールドがあるページには、緑色の帯が表示されます。その場合は、フィールドをクリックして入力してください。開いているページに帯が出なければ、そこにはクリックできる場所がないということなので、次の手順に進みます。ただし、フォーム全体がフラットだと決める前に、ほかのページも確認してください。チェックボックスだけが反応する場合は、そこには「チェック」を使い、残りはページに直接入力します。
- 2
「テキストを追加」を選び、最初の罫線の上をクリックする
新しいテキストボックスは、クリックした位置が中心になるように置かれます。幅はページの3分の1で、文字はその中で左揃えです。文字の書き出しが罫線の始まりにそろい、文字が罫線の上に乗る位置まで、ボックスをドラッグしてください。
- 3
文字サイズを合わせ、左端をまっすぐそろえる
サイドパネルの「サイズ」を上げ下げして、入力した文字の高さを、隣に印刷された項目名にそろえます。ひとまとまりの欄では、「位置とサイズ」のXをすべての行で同じ値にします。
- 4
チェック欄には「チェック」を使い、最後に「PDFを書き出す」
印刷されたチェック欄の中をクリックすると、チェックマークが枠にぴったり収まります。バツ印で記入するよう指定されたフォームでは、「チェック」の代わりに「バツ」を選んでください。最後に「PDFを書き出す」を押します。
こんな変更ができます
- フィールドのない、印刷されただけの3本の罫線に、氏名、生年月日、基礎年金番号を入力する
- 「該当するものにチェック」という設問の11個のチェック欄のうち4つに、それぞれの枠に合った大きさのチェックを入れる
- チェックではなくバツ印で記入するフォームに、「チェック」の隣にある「バツ」ツールでバツを入れる
- 住所欄の5行すべての左端をそろえて、ひとまとまりの回答として読めるようにする
- 送付状に書かれた12桁の整理番号を、全4ページの上部にある欄に書き写す
- 2つ前の欄で打ち間違えた電話番号を、最初からやり直さずに修正する
- 最後のページに日付を入れ、手書き、キーボード入力、または画像のアップロードで署名を追加する
実際の仕組み
フィールドのあるPDFとないPDFは、同じファイルの設定違いではなく、まったく別の文書です。入力できるフォームには、AcroFormと呼ばれるデータが入っています。名前の付いた入力欄の種類、サイズ、位置を並べた一覧で、PDFビューアーはこの一覧を手がかりにカーソルを置きます。同じレイアウトでも、デザインツールから書き出したり、印刷機能でPDFにしたりすると、この一覧は書き込まれません。残るのは、罫線と四角と項目名がページに描かれただけの、いわば「フォームの絵」です。クリックしても何も起きないのは、その下に何もないからです。
記入済みのフォームで、いちばん「後から貼り付けた」ように見えやすいのがチェックマークです。そこで「チェック」ツールは、クリックした場所に決まった大きさのマークをただ置くことはしません。クリックした位置から外側に向かって枠の4辺を探し、それぞれが文字の曲線ではなく、まっすぐな罫線になっているかを確かめます。さらに、形がほぼ正方形で、チェック欄らしい大きさかどうかも確認します。条件を満たせば、チェックマークは枠の中にぴったり収まります。点線の枠や色付きの背景などで条件を満たさなかった場合は、クリックした位置に標準の大きさで置かれるので、ドラッグして位置を合わせてください。
よくある方法がうまくいかない理由
印刷して手書きで記入し、スキャンして送り返す
送り返すことになるのは、傾いて灰色がかったフォームの写真です。口座番号はただのピクセルになり、誰もコピーして使えません。鉛筆で薄く書いた欄は、再提出を求められる原因になりがちです。
文書ファイルに変換して、フォーム全体を打ち直す
変換ツールは、レイアウトを推測で組み直します。印刷された罫線は表の枠線に、チェック欄の四角はアンダースコアの列になり、2ページ目は1行早く始まります。送り返すのは、もはや先方が発行したフォームではありません。
スマートフォンのマークアップアプリで書き込む
指で書いた太い文字は印刷された項目名とそろえようがなく、手描きのチェックマークはチェック欄の中ではなく、その近くに付いてしまいます。自分用のメモなら十分ですが、保険金の請求書のような書類には向きません。
ここではできないこと
- フィールドは本物でもロックされている場合、ここにそのロックを外す機能はありません。入力した内容は、ロックされたフィールドの上に重ねて置かれます。人が目で読むフォームなら問題ありませんが、フィールドの値を読み取る提出システムには通用しません。
- フラットなページに入力した内容は、画像として書き込まれます。画面の3倍の解像度で描くので、印刷しても鮮明です。ただし、後からテキストとして選択したりコピーしたりすることは、誰にもできません。
- スキャンしたフォームは先にOCR(文字認識)が必要で、OCRの結果はあくまで推測です。送る前に、整理番号の「0(ゼロ)」と「O(オー)」をひとつ残らず確かめてください。
- 「送信」ボタンはありません。自治体や保険会社のフォームには、Adobe Readerの中で「送信」ボタンを押して提出する前提のものもあります。ここで手に入るのは記入済みのPDFで、印刷する、メールで送る、アップロードするといった形で提出することになります。
- 入力は無料です。記入済みのフォームのダウンロードには無料アカウントが必要で、料金は最初の1週間が£0.99、その後は年額£11.99からのプランになります。
よくある質問
PDFフォームに入力できない原因は、どうやって見分ければよいですか?
どれも10秒で確かめられます。PDFビューアーでページの先頭からTabキーを押してみて、欄から欄へフォーカスの枠が移っていくなら、フィールドは存在していて、機能しています。ウィンドウのタイトルに「(保護)」と出ている、または右クリックのメニューで「コピー」がグレーになっているなら、作成者が権限を設定しています。署名が有効だと知らせるバーが出ているなら、署名のときにフィールドがフラット化されています。そして、印刷された見出しも含めてどの文字も選択できないなら、それはスキャンです。
フィールドに入力したのではなく、上から文字を打ったことは、受け取った相手にわかりますか?
書き出したあとは、入力した内容も、印刷された項目名と同じようにページの一部になります。後から足したものだと示す目印は残りません。上から打ったことがわかってしまうのは、仕上げの粗さからです。隣の項目名より3割ほど大きい文字、罫線から浮いた文字、行ごとに書き出し位置がばらばらな5行の住所。文字の高さを項目名に合わせ、ベースラインを罫線に乗せ、左端を1本にそろえましょう。
相手が別のPDFビューアーで開いたら、入力した内容がずれたり消えたりしませんか?
いいえ。入力した内容は、書き出しの際にページの内容そのものに書き込まれ、ページの上に重なる注釈としては残りません。PDFビューアーが非表示にしたり、ずらしたり、取り除いたりできるのは注釈のほうです。あるアプリで記入したフォームが、別のアプリでは空欄で届くことがあるのはそのためです。印刷しても、項目名と同じようにくっきり出ます。ただし、標準の文字色は紺色です。コピー機で複写されるフォームなら、黒に変えておいてください。
フラットなフォームを、本物のフィールドがある入力可能なフォームに作り変えられますか?
いいえ。peadfはフォームフィールドを作成しませんし、追加するボタンもありません。手に入るのは記入を済ませたこのフォームであって、ほかの人が入力できる空のテンプレートではありません。40人に記入してもらうなどの理由で、どうしても入力可能な版が必要な場合は、PDFの発行元に元データからの作り直しを依頼してください。先方でなら、フィールド付きの書き出しは数分で済みます。
フィールドはあるのに、グレーになっていて入力できません。ロックを解除できますか?
「PDFパスワード解除」ツールが外すのは、別の種類の鍵です。このツールはパスワードによる暗号化を解除するもので、作成者が読み取り専用にしたフィールドには何もしません。peadfがフィールドの設定を書き換えることもありません。そうなると、まっとうな方法は2つです。1つは、グレーのフィールドの上から回答を入力すること。多くの人がそうしていて、たいていの提出先はそれで受け付けてくれます。もう1つは、フィールドがロックされていることを発行元に伝えること。手違いであれば、その日のうちに使える版が届くはずです。
回答を入力したあとで、署名もできますか?
はい。指やマウスで手書きするか、キーボードで入力するか、署名の写真をアップロードして、署名欄の罫線の上にドラッグし、スペースに合わせて大きさを調整します。署名もほかの追加内容と同じようにページに載り、一緒に書き出されます。名前の画像ではなく、電子証明書を使った電子署名が必要な場合は、それはまったく別のもので、ここではできません。
フォームに負けたわけでも、フォームを壊してしまったわけでもありません。フィールドなしで保存されていただけで、解決策はページそのものに文字を打つことです。上でフォームを開き、最初の罫線に1行目を入力して、仕上がりを確かめてみてください。
PDFを開く